全国クールローカルの取組事例

大分県【故郷愛で地元の活性化に挑戦する若者達】

大分県竹田市

20年後限界集落といわれている市で故郷愛だけで挑戦する若者達

①社会が抱える課題、②地域が抱える課題、③業界の未来に向けての取り組み、④働きかた改善
①~④などの課題に対して現在進行中で取り組んでいる、独自の取り組みを具体的に教えてください。

①、②社会が抱える課題

地方の強烈な過疎化、地方の人口減少、地方の少子高齢化、地方の若者の人口都市集中、働き手不足、将来がまったくみえない過疎化が進む地域の現状。
まだまだ数え切れない問題しかないのが私たちの会社の本社がある竹田市の現状です。
その中で、私たちの使命は、地方創生を飲食業を通じて行うことであり、地域必愛店(地域に必要とされ愛され続ける飲食店)の徹底であり、そんな真っ暗な町に光を灯すような会社である事が使命です。
愛され続ける飲食店=利益をだし永続する事は企業として当たり前。
地域に密着し、弊社だけではなく、関わってくださるすべての方の幸せを(社員、アルバイトスタッフ、業者様、お客様)理念に掲げ、沢山の方の幸せを考えれば考えるほど地方の商売をする事が怖くなった事もあります。
利益だけ考えればまだ可能性はあるのかもしれないが、それでは長くこの町で営業していく事はできない。
人口2万3000人、後期高齢化率(75歳以上)日本1になった事があるこの町で飲食業を一人で開店してから約5年、沢山の方に不可能と笑われた開店から、もつ鍋宅配、全国発送、店舗営業とさまざまなニーズをひろい、5年間増収増益を続け、そのお店の横に夏に売り上げが下がるもつ鍋専門店のリスクマネージメントとして、夏に強い焼肉店を出店。冬はもつ鍋店の溢れたお客様を焼肉店にご案内してもつ鍋を提供。夏は焼肉店がしっかり売り上げをあげる。2店舗で1店舗の考えで竹田市では2店舗経営している。
この2店舗は、代表氏田の同級生二人が故郷を飲食を通じて元気にしたい!
ただそれだけの想いで地域に愛されるお店を目指し奮闘している。
しかし人口が減っているこの町でこの先、10年、20年後を見据えた時、経営はしていけるのか?この小さな町の中だけでお店をして竹田市を全国へPRしていけるのか?悩んだ末、この町を活性化する為に、竹田市より車で1時間の場所、大分市の中心部に3店舗出店。
しっかりした収益性と、竹田市を全面に押し出したお店を出店し、大分県の活性化=①大分県竹田市の活性化②大分市から竹田市を全国に宣伝する。
2つの想いを大切に、大分市での出店は今後も加速させ、竹田市での挑戦の基盤をつくる。
竹田市での働き手不足、人口減少、観光客がほとんどこないこの町で、今は飲食店を出店する事はできません。しかし、この先10年後を見据えた時、竹田市でもう一つ柱がいると考え、今年グループ会社を設立!
5店舗への加工食材卸事業と「もつ鍋ギフト」を主軸に運営。特に10年後を見据えた時、ギフト事業は必須であり竹田市での雇用促進にもつながる。
竹田市から全国へ、世界へ発信していく事も並行して行いはじめたが、
まだまだ大赤字である。

③業界の未来に向けての取り組み

たった一つである。若者が東京にいって一旗あげる!その昔の考えではなく、自分が生まれ育った町や愛した町を誇りに想いその町で夢みる若者にもっとスポットがあたり、地方で働く事に誇りを持てる若者の創出。
企業として竹田市に本拠地をおき、革命的な挑戦をしていく。
その挑戦に、若者が刺激を受け、故郷で何か商売をしようとか?故郷の為に何かできる事はないかとか?
人口都市集中が進めば進むほど日本の過疎化が進む地域は限界集落になり、市として破綻するしかない。
その未来がかすかに見えている今、自分たちにできる事が今までやってきた事でありこれからもっともっと挑戦を加速していかなければいけない。

④働き方改善

グループ会社を設立し、セントラルキッチンとしての役割をする事で、労働時間は2時間短縮。
前期、今季と社員の休日を1日ずつ増やし、来季も1日増やします。
この現代の状況で、竹田市という人口の少ない場所では、学校もなく学生アルバイトもいない地域、なによりも、夜の仕事で求人を集める事は相当に難しく、毎月休みが増えた分、定休日も並行して増やしている。
結果、今季も定休日を増やした結果、売上は2店舗とも昨対割れをしている。
しかし、来季また社員の休日を1日増やす事によりまた今のままでは、定休日を増やさなければならない。
結果何もかわらなければ、必ず売上は下がる事はみえている。
竹田市から飲食がブラックという概念を消す事が先決であり、
働くスタッフが幸せになる=会社の繁栄と考え地域としての基盤の働き方を模索している。

その取り組みに至った経緯、背景を教えてください。

弊社は、3年前に新規出店をギリギリで止めた事により会社に大損害がでた。年商の約10%でした。その時、社長である自分のしたいお店=自己欲求の為のお店をしようとしていたと気づき、ギリギリで出店をやめ、改めて企業理念に向き合った。
(弊社の企業理念)私たちは飲食人としての誇りをもち、関わるすべての人の幸せを追求します。社員様、パートナー様(アルバイトスタッフ)、共に支えてくださる家族の物心両面の幸福目指し地域から日本を元気にします。
その理念に、まったく沿っていないと気づき。出店をギリギリで断念。
多額の違約金が発生。自分の給料を1年間ほぼ0にカット。
その後すぐ、陽はまたのぼる2号店がガスボンベ爆発による火災をだす。社員3人が大やけどをおい長期入院。
「何の為に、会社をしているのか?俺は仲間を幸せにできているのか?会社は潰れる俺は仲間を守る事もできないのか?」生きた心地のしない1ヶ月。その時に支えてくれたのが、竹田市の方であり、仲間であり、家族だった。その時、改めて自社の理念を信じ、理念に沿って進んでいるのかをいつも考えるようになった。
そこから自分の考え方の初心にもどり、竹田市の活性化というものに柱をおきなおし、共に働いてくれる会社の仲間を大切にする取り組みを具体的にしないといけないと悟った。

その取り組みの現在状況は?結果が出ていることではなくても良いのでリアルな現状を教えてください。

竹田市に2社の会社を設立。雇用創出、若者への影響、竹田市を飲食を通じて全国に発信するなどを認められ、
2014 第9回居酒屋甲子園 日本一 2015
第10回居酒屋甲子園 準優勝
竹田市より、2015特別功労賞
2017竹田大使
の功績をいただきました。
竹田市の町には若者の飲食店出店や若者がシャッターをどんどんあける現象が起きている。しかしまだまだこれからです。
まだまだ竹田市の未来は真っ暗です。もっともっと大きな挑戦が必要であり、それが使命でもあります。

その取り組みを行う中で抱えている課題や問題はどんなことがありますか?

竹田市の活性化に、足りないのは人。
人がいれば、新しいお店の出店、既存店のお店の営業も休まずできる。もっとおもしろいビジネスも挑戦できる。
人をどうやって竹田市で雇用するか?竹田市だから地方だからこそできる雇用の仕方が必ずあるし、自分たちらしい人を集める挑戦があるはず。それはまだまだ始まったばかりで形にはなっていませんがこれからです。

その取り組みを通してどんな社会、未来を目指していますか?

若者の人口都市集中はもちろん悪い事ではないですが、その中の1割でも2割でも若者が地方で光輝ける社会。子供達がこの町に戻ってきたい。この町で働きたい。そんな事を10年後、20年後に感じてもらえるような模範的な結果をだす企業でありたいし、人でありたい。
挑戦をしていく事が僕たちの明るい未来に必ずリンクしてくるとおもいます。

居酒屋甲子園を通して学んだことはありますか?

居酒屋甲子園には本当に感謝しています。居酒屋甲子園に出会い、今の自分たちの会社の理念に向き合い「自分たちの会社の強み、弱み」を知り、こんな田舎からでも全国の方に、自分たちの想いを発信できる場所が年1回ある。
そこに向けて営業に力をいれ、社会に必要とされる企業を目指し、会社一丸になって取り組む、すべてにおいて企業が永続できる事ができる要素が参加するだけで 詰まっているとおもいます。
飲食業の新たな未来を切り開いているのも、間違いなく居酒屋甲子園でありこれからも学び続けていきたい団体です。